ファミリーレストランでついつい頼んでしまうのが「ドリンクバー」だ。
ドリンクバーはメイン料理に追加をさせて客単価アップのために各社が戦略的な価格を打ち出している。
有名ファミリーレストランのドリンクバーの価格を調べてみた。
ガスト セット価格¥219 単品価格¥399
ジョナサン セット価格¥299 単品価格¥399 *ランチドリンクバーを除く
デニーズ セット価格¥259 単品価格¥399
ココス セット価格¥240 単品価格¥390
バーミヤン セット価格¥199 単品価格¥399 *午後5時からセットは¥249
各税別となっている。
なおご利用の際には念のため各ファミリーレストランのホームページで価格をご確認いただきたい。
上記5店舗の平均価格は、セット価格で¥239.2、単品価格だと¥397.2になる。
我われシニア世代から見ると非常に安いだろう。
若かりし頃、彼女とやっとデートにこぎつけた喫茶店で飲んでいたホットコーヒーの最低ラインが¥300だったのではないだろうか?
もちろんこの価格には場所代も入っていただろう。
でも単品価格の¥397.2を考えれば二杯も飲めば消費者側は元をとっているのではないだろうか?
しかしそんな事を考える人は商売を理解していない。
ファミリーレストラン側はセット価格でもしっかり利益を出している。
そもそもドリンクバーの原価はいくらなのか?
ファミリーレストランを経営するにあたって一番のコストは何なのか?
それはもちろん人件費だ。
「ドリンクバー」は客自身がセルフでドリンクを準備するため人件費の大幅なコストダウンになっている。
そして大手ファミリーレストランチェーンはそのスケールメリットを生かして大量仕入を行う事ができる。
もちろん仕入価格は大幅に抑えることができる。
一説にはドリンクバーは客が「20杯」を飲んでも利益がでていると言われている。
もちろん現実的にドリンクバーで20杯を飲めるのは、厚かましくファミリーレストランに終日たむろする学生ぐらいであろう。
そう考えるとドリンクバーの原価は驚くなかれ「限りなく一桁に近い数十円」という事になる。
これを「お得だ。」と叫んで勇んで飲んでいる輩は完全にファミリーレストランの術中にはまっている事になる。
それでも元を取りたいという方はコンクを炭酸水で割るだけの炭酸飲料を避けて、コーヒーや紅茶などの比較的原価率の高いものを集中的に攻撃すべきだろう。
ドリンクバーの原価は恐ろしく安いのだ。