2019年の敬老の日はいつかご存じだろうか?
若い頃はこんな質問も愚問で敬老の日は9月15日と決まっていた。
ところが最近は「ハッピーマンデー制度」の関係で日付ではなく「9月第三月曜日」という事になってしまった。
つまり母の日(5月の第二日曜日)や父の日(6月の第三日曜日)のような指定曜日になってしまったというわけだ。
母の日や父の日はあきらかに商業的な絡みもあるだろう。
だが敬老の日に関しては連休を確保する事が主たる目的になっている。
ちなみの2019年今年の敬老の日は9月16日である。
シニア世代とはいえまだまだ「いたわってもらう年齢」ではないと豪語する皆さんもこの日は孫からのプレゼントを素直に受け取っているだろう。
さて母の日に対して父の日があるように、この敬老の日にも相対する日が出来た。
ご存じ「孫の日」だ。
さすがに祝日にはなっていないが10月の第三日曜日が「孫の日」のされている。
この日の推進したのは「日本百貨店協会」であり商業的な力が働いている事がプンプン臭ってくる。
プレゼントをもらった側がお返しを贈るというあたりはどちらかというとバレンタインに対するホワイトデーのような存在に近いだろう。
それにしても商魂がたくましい。
よく一人の子供には6つの財布があると言われている。
その子の両親とその祖父母だ。
敬老の日と「孫の日」の関係を見ても明らかに孫の方に分がありそうだ。
少子化が進むなか、その一人の孫に使える「可処分所得」も大きくなっていく。
双方の祖父母家でのプレゼント合戦が始まるのだから百貨店など流通サイドからしてみたら最高のビジネスチャンスという事になる。
百貨店をはじめとする流通業はこの手の「催事」に絡めて消費を拡大してきた経緯がある。
1月から並べると、「お正月」、「成人式」、「節分」、「バレンタインデー」、「ホワイトデー」、「ひな祭り」、「卒業式」、「入学式」、「母の日」、「端午の節句」、「父の日」、「お中元」、「敬老の日」、「お歳暮」、「クリスマス」といった調子だ。
ただこれだけでも催事が足らないのであろう。
最近では新興勢力としてこの「孫の日」や「ハロウィン」なども定着している。
ただ商業的に作られたと思われる「孫の日」も孫の笑顔を見ればどこか納得してしまう。
敬老の日はいつのまにか「孫の日」のサブにとって代わられてしまった様だ。
忘れ去られないためにもう一度言おう。
2019年の敬老の日は9月16日である。