好評の三桁国道、今回は480号から489号まで旅してみたい。
主に中部地方を走ってきた470番台。
480番台はどこに進むのか?
国道480号 (大阪府和泉市-和歌山県有田市)
国道481号 (大阪府泉佐野市-大阪府泉佐野市)
国道482号 (京都府宮津市-鳥取県米子市)
国道483号 (兵庫県豊岡市-兵庫県丹波市)
国道484号 (岡山県備前市-岡山県高梁市)
国道485号 (島根県隠岐郡隠岐の島町-島根県松江市)
国道486号 (岡山県総社市-広島県東広島市)
国道487号 (広島県呉市-広島県広島市)
国道488号 (島根県益田市-広島県廿日市市)
国道489号 (山口県周南市-山口県山口市)
久しぶりに同じ自治体間を走る国道が現れた。
国道481号は感の良い人ならすぐピンと来るだろう。
和泉佐野市といえば「ふるさと納税」を思いだす方もいると思うが関空(関西国際空港)のお膝元の街だ。
関空から国道26号の交点のところまでかと思いきや阪和自動車道の「上之郷インター前交差点」までの10.4kmだった。
もちろん国策的な国道だがどちらにしても短い。
国道485号は隠岐諸島の北東側の隠岐の島町からお隣の西の島を経て松江市に至る海上国道だ。
終点を島根県の県庁所在地である松江市に設定したのは絶妙だと思う。
普通は地理的にも経済的にも結び付きが強そうな鳥取県の境港市や米子市あたりが設定されそうだからだ。
各地方空港が東京の羽田空港と結びたがるように各市町村はその県都である県庁所在地とつながりたいはずだ。
広島県の呉市と広島市は本来、国道31号で結ばれている。
距離にして僅か二十数キロ、山側には「広島呉道路」が通じており県第三位の都市である呉市と県都広島市を結ぶ陸路はこれで事足りている。
国道487号の起点と終点は呉市と広島市だがおよそ国道31号のバイパス線とは呼べない。
呉市を出ると広島市とは逆方向に南下する。
目指すは西側に浮かぶ能美島だ。
その間には音戸の瀬戸にかかる「音戸大橋」もある。
ふたつの海上区間を経て広島市に至るその総延長は63.5km。まさに国道31号の三倍近い距離を持って広島市に到達する。
もちろん呉市からこの国道を利用して広島市に向かう人は観光目的以外ではいないだろう。
ただ島で暮らす人々にとっては県都に繋がる重要な生活道路となっている。
近畿地方から中国まで進んできた480番台。
490番台はどこに向かうのか?