日本政府は半導体の製造に使用される「フッ化ポリイミド」、「レジスト」、「フッ化水素」の化学製品3品目について韓国への輸出の手続きを現状より厳格化すると発表した。
従来、韓国にこれらの品目を輸出する企業は政府に対して輸出許可申請を免除される優遇措置を受けていた。
今回の決定により韓国は安全保障上の観点から輸出手続きを優遇されていたホワイト国(友好国)から排除された格好になる。
事実上の輸出制限となる。
「フッ化ポリイミド」はスマートフォンの画面に使われている。
「レジスト」は半導体基板に塗られる。
また「フッ化水素」は半導体の洗浄に使用されている。
「フッ化ポリイミド」と「レジスト」については世界シェアの9割を日本製が占めている。
また「フッ化水素」についても世界シェアの7割を日本製が占めている。
まさに日本の戦略物質だ。
随分と時間がかかったが韓国の徴用工問題に対する日本政府の報復が始まった。
韓国はたぶんに口だけで本当に行うとは思っていなかったのではないだろうか?
サムスンやLG電子などの半導体メーカーは大慌てになっているだろう。
早速韓国政府はWTOに提訴する構えだが日本は輸出を完全に規制したわけではなく、韓国を輸出許可申請で優遇されてきたホワイト国から外すだけだ。
なんら違反行為無いのでWTOでは問題にならないだろう。
むしろWTOには「安全保障例外条項」があり安全保障上の問題がある場合には輸出規制が認められている。
そもそも日本は韓国と竹島と領有権問題でもめている。
また友好国でありながら哨戒機にレーザーを照射させる問題まで起こしている。
あきらかに安全保障上の問題が両国間には存在する。
さて今後の展開は楽しみにしておくとして今回の一件で日本の原料、素材メーカーの強さには改めて驚かされた。
こで半導体について調べてみるともっと凄いことがでてきた。
2018年度の半導体製造装置の世界メーカーランキングなるものがある。
世界上位15位の中に日本企業が7社もランクインしている。
3位が東京エレクトロン、6位にアドバンテスト、7位にSCREEN、9位にKOKUSAI ELECTRICそして10位に日立ハイテクノロジーズといった具合だ。
ところが2018年の世界半導体メーカーランキングのトップ10に日本企業は顔を出してこない。
つまり韓国などは日本の半導体製造装置とフッ化水素などの半導体材料を使ってただ半導体を組み立てているだけなのだ。
日本企業の底力を見た思いだ。