5年前の芸人による大規模詐欺グループへの忘年会出席が波紋を呼んでいる。
一昨日、雨あがり決死隊の宮迫博之をはじめとする人気芸人が大規模詐欺グループからの金銭の授受を認めたためにマスコミは対応に追われている。
特に宮迫は東京のキー局を中心に人気レギュラー番組を複数抱える人気芸人だけに影響は大きいそうだ。
各局は今後の出演を見送り、収録済の番組については出演シーンを削除したりと編集に追われる事になる。
番組差し替え等に違約金は5億円とも言われている。
そもそも闇営業すなわち事務所を通さない営業は禁止行為である。
しかし人気芸人になると仕事ともお付き合いとも取れる曖昧なお呼びがかかるのは日常茶飯事の様だ。
例えば間接的に友人の結婚式に呼ばれて余興の一つも行う。
ギャラは発生しないがちょっと多めの「お足代」は準備されているだろう。
税金の申告を必要としない正にこれは闇営業そのものだ。
つまり24時間、事務所側も芸人の行動を管理できるわけもない。
ちょっと時間が空いた時に闇営業ができれば芸人も非常に美味しいのだ。
今回のようなトラブルさえなければ闇営業必ず儲かるという事だろう。
でもひとつだけ言えることは闇営業は今に始まったことではないだろう。
先輩から受け継がれてきたものではないだろうか?
事務所側も見て見ぬふりをしてきたような気がする。
特に宮迫の属する吉本興行のギャラは随分厳しい事がよく話題になる。
明石家さんまやダウンタウンのような超売れっ子になれば相当なギャラをもらえるだろうが、昨日今日でてきた芸人ではお笑いだけでは食ってはいけない。
皆アルバイトをしながら食いつないで行くことになる。
そういう事もあって多少の闇営業については目をつむっていたようにも感じる。
ただ今回の一件を受けて事務所側も静観できない状況になってきた。
いつどこで反社会勢力の組織で闇営業をするかもわからないからだ。
そしてもう一点気になっているが今回、宮迫がもらったとされる100万円というギャラだ。
彼はもちろん税金の申告をしていないだろう。
こうなってくるとその他の闇営業もすべて調べられることになりそうだ。
大規模詐欺グループの闇営業の代償は大きかったと言えるだろう。
昔の芸人は遊びも芸の肥やしにして自分の話術に磨きをかけていたイメージがあった。
ところが現代の芸人が目指すのは話芸を極めることではなく、自分達の知名度を極限まであげる事が目的にも思えてくる。
つまるところ最終的にはテレビ番組のMCやパネラーに収まりたいのかもしれない。