明治維新後、東京が日本の首都になってからもう150年が経過している。
でも1603年に徳川家康が江戸幕府を開いた後、日本の実質的な都は江戸(東京)になっている。
そう実は東京はもう都として416年歴史を有している。
もともと湿地帯であった江戸がここまで繁栄できたのはをの気候的な立地にあったと思っている。
冬場の日本の天気予報を見ていると日本海側や東北地方以北に降雪の印がでても関東は晴天。
また近畿地方の関ヶ原が降雪の予報がでていてる時にも関東に降雪マークがつく事は少ない。
豪雪地帯の人が聞かれたら憤慨されるかもしれないがワンシーズンに2回雪が降るか降らないかだ。
それも根雪にならず翌日には道路は日常に近い状態まで戻す事ができる。
かと言って水が不足することもない。
雪は関東の西側の長野県側に降り積り時間をかけて関東に潤をもたらす。
自分は関東に長年住んでいる。
水源の枯渇で黄色信号が灯った事はあっても渇水の赤信号が灯った記憶がない。
東京都を中心とした関東地方は日本の中でもっとも気候の恩恵を受けている地域かもしれない。
徳川家康を関東の辺境に左遷したと思いこんでいた豊臣秀吉の思惑は外れたことになる。
まさか江戸(東京)が400年も続く都になっているとは夢にも思わなかっただろう。
自然の恩恵を受けていると言われながらも関東地方のみならず日本列島全域は絶えず地震のリスクに付きまとっている事は否めない。
首都機能のみならず大企業が本社を並べている東京を見ていると本当にこのままで良いのか不安に思ってしまう。
一昔前は「国会移転」の論議があったがいつのまにか立ち消えてしまった。
つまるところ政治家は東京の首都機能移転には興味がないというわけだ。
ところで首都移転の可能性のもしあるとすれば次はどこか?
「日本の首都は北上している」という話を聞いたことがないだろうか?
邪馬台国は諸説あるが九州説にせよ畿内説にせよ平城京の南だと思われる。
そして京都の平安京、江戸の位置を確認すると確かに北上しているのだ。
日本地図を見ると面白いのだが大阪市より京都市、京都市より名古屋市、名古屋市より東京市が僅かずつ北にあるのだ。
そうなると次の日本の首都は東京以北の可能性が高くなる。
このまま温暖化が進むと数十年後、東京でもマラリアのリスクが生じるとの説がある。
その時、日本の首都は仙台市を通り越して一気に札幌市になるのではないかという。
もちろん数十年先の話だが興味深い話ではないだろうか?