日本の人口減少が叫ばれて久しい。
先進国の辿る道とはいえ祖国の問題に興味がない日本人はいないだろう。
「2045年市町村将来推計人口ランキング」というデータがある。
グーグルでそのまま入れて検索すればすぐ辿りつくだろう。
2015年から2045年の日本国内の市町村の人口増減率をランキング形式で表している。
2045年といえば僅か26年後だ。
自分が存命かはわからないがやはり興味が湧いてくる。
ところがこのデータを見ると皆さんは驚愕してしまうだろう。
2045年の推計人口ランキングのベスト5は
1.神奈川県横浜市 344.6万人(-7.5%)
2.大阪府大阪市 241万人(-10.4%)
3.愛知県名古屋市 217.3万人(-5.3%)
4.北海道札幌市 180.5万人(-7.5%)
5.福岡県福岡市 165.4万人(7.5%)
になっている。
ちなみに人口の後のカッコ内で記載されているパーセンテージは2015年の人口との比較を表わしたものだ。
上位5都市は現在とあまり変わりがないように思えるが問題はカッコ内の増減率だ。
上位5都市のうち福岡市を除くすべての都市が減少にまわっている。
首都圏でも東京を上回る人気の横浜市、近畿圏の雄であり商都である大阪市、中部圏を一都市で牽引してきた名古屋市、東京以北で最大の人口を誇る札幌市。
これらの都市の人口がマイナスに推移しているのだ。
福岡市だけがプラスになっているのはせめても救いだ。
なお東京都は区部でランキング入りしているためトップ10には顔を出さない。
ただ東京都の中でも負け組みがでて来ている。
足立区はなんど-12.6%にもなっている。
東京都といえども安泰ではないのだ。
どうしてこんな事になってしまうのか?
実は日本の総人口が2015年から2045年の間におよそ2,000万人も減るからだ。
2,000万人というと100万都市の20個分にあたる。
影響がでないわけがない。
単純に隣の街に多くの人が引っ越ししたというレベルではない。
日本の人口減少はどんどん加速しているのだ。
大都市でこの状況だと気になるのが地方都市だ。
特に-40%以上が予測されている都市がある。
-40%といえば半減するぐらいの話だ。
宮城県石巻市や大阪府門真市そして群馬県桐生市などには赤信号が灯っている。
さてそこで気になるのが今地方で進められている整備新幹線だ。
特にフル規格で否かで揉めている長崎新幹線。
長崎市はおよそ12万人減で-27.6%、佐賀市はおよそ2.7万人減で-11.3%だ。
果たしてこの状況でフル規格新幹線を作って大丈夫なのか心配になってしまう。
現段階の乗降客数予測は現代の人口が基準になっていないだろうか?
長崎新幹線が負の遺産にならない事を祈るばかりだ。