先日、所用で地方のビジネスホテルを利用した。
部屋に入った瞬間にまとわりつく煙草の臭い。
ビジネスホテルだけにこれは避けられないことかもしれないが後悔してしまった。
大手のビジネスホテルチェーンなら予約段階で「禁煙室」を指定できる。
ところが小規模な地方のビジネスホテルではそこまで配慮しているわけがない。
予約段階でこちらから確認すべきだった。
自分は大学生から煙草を吸い始めて30歳でスッパリと煙草を縁を切った。
それ以来、煙草の臭いには非常に敏感になっている。
極端な話、歩道の10m先を歩く人の歩行喫煙も気になってしょうがない。
少し距離を開けて歩くようにしている。
一日三箱近い煙草を空けていたヘビースモーカーだった頃が嘘のようだ。
しょうがないので窓をあけて換気をするがあまり効果はないようだ。
諦めてこの臭いの中で今晩寝ることにした。
そういえば昨年秋にセブンスターが500円に値上げされたらしい。
煙草を止めてから煙草の価格にめっきり興味もなくなっていたが煙草も一箱ワンコインの時代が来た様だ。
煙草一箱が牛丼よりも高い。
この現実を喫煙者の方はどう受け止めているのだろうか?
国は別に税金が欲しくて価格をあげているのではない。
国民の健康を考えての事だ。
もうそろそろ煙草から決別しても良い時期ではないだろうか?
今から思えば煙草を吸っている頃は煙草が本当に美味しと感じた時間は限られていたような気がする。
食後の一服はこれ確かに美味しいと感じた。
だけど後の煙草はほぼ惰性だ。
決して美味しくなんてなかったのだ。
特に煙草はビジネスにおいて小道具になっていた。
取引先の担当者と席に座るとルーチンのように煙草を一服。
一回の商談で最低2本以上の煙草に火をつける。
内勤の接客担当者は知らない間にヘビースモーカーになっている。
仕事の終わる夕方頃に残るは不快感と吐き気だけだ。
それだけ不快な思いをしながら喫煙者は煙草の危険性と向きあわねばならない。
喫煙は「癌」や「脳卒中」や「心筋梗塞」また「動脈硬化」や「糖尿病」などの疾患のリスクが高くなる。
まさに「百害あって一利なし」だ。
そしてこれは煙草を吸わない人にしかわからない現実がある。
喫煙者の「口元の臭い」だ。
これは喫煙者本人には絶対にわからないと思う。
自分は喫煙者のそばに行くと吐き気をもよおす。
喫煙者は知らない間に周囲の人に公害をまき散らしているのだ。
このホテルも部屋の臭いと同じかもしれない。