12月に入り年の瀬が近づいていた。
さすがにそろそろ不要なものを片づけようと重い腰をあげた。
ところが案の定ちょこちょこと手が止まる。
捨てるか否かの判断に困るものがちょこちょこでてくるからだ。
そこで昔、取引先の方に言われた言葉を思い出す。「去年一年間使用しなかった物はは来年一年間も使用しない」という言葉だ。
確かに企業における経理などの帳簿類などは一定期間の保存義務があるが、その他の資料が去年一年間一度も使用していないのであれば来年使用するのは考え難い。
またこんな言葉も聞いた事がある。
「捨てるか捨てないか悩んだら捨てる」というものだ。
要は本当に必要なものは悩まないというのがその方の持論で確かに一利あると思われる。
そんな事を考えながら不要をものを分けていく。
そもそも捨てるという作業はひとつの特技ではないだろうか?
「断捨離」という言葉がある。
「断捨離」は「不要な物を減らして日々の生活に調和をもたらす思想」の事である。
ヨガの行法として「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」がその概念が底辺にある。
端的にいえば「入ってくるものを断つ」、「不要なものは捨てる」、「物欲から離れる」というものだ。
物欲に対するアンチテーゼでもある。
現代の生活は物欲との戦いだ。
物がある事により安心して快適に暮らせる。
ところがその物が多くの人の負担になっているのではないだろうか?
よくテレビの話題になる「ゴミ屋敷」などはその典型でもある。
要は物の存在が悪いのではなく人間がその物の「断捨離」の決心をいかに速くすすめるかが重要なのではないだろうか?
ところがその決心ができない人は営業のダイレクトメールの郵便物さえも捨てることができない。
将来は役にたつ時が来るだろうと思いこんでしまのだろう。
自分はさほど物欲があるほうではないので一度決心したらガンガン捨てる事ができる。
それでも困るのが年賀状や子供が幼かった頃の思い出の品などだ。
そこで自分が利用しているのがスキャナだ。
スキャナで読み取りデジタル保存する。
これならUSBの中に大量に保管ができる。
いざとなれば呼び出しも可能だ。
といっても呼び出す確率はかなり低いと思う。
「立って半畳寝て一畳」はうまい事を言っている。
人が生きていく上で必要なスペースなんてそんなもので充分だ。
そろそろ思い出はUSBの中にしまい込むほうが良いのかもしれない。
とにかく断捨離には決心が必要だ。