11月18日にパプアニューギニアで開催されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)が閉幕した。
アメリカと中国が貿易対立により首脳宣言が採択されなかったのは記憶に新しいと思う。
現在のアメリカと中国のトップは本当に妥協しない。
この揉め事は暫く続くのではないだろうか?
ところでこのアジア太平洋経済協力会議(APEC)とは何なのか?
そもそもアジア太平洋経済協力会議(APEC)は1978年、日本の大平首相の「環太平洋連帯構想」の呼びかけから始まったとされている。
日本側のスタンスは少々違うと思うが現在の中国が呼びかけている「一帯一路構想」に似ているかもしれない。
ただし日本はどちらかというごアジア太平洋地域の共存共栄が主眼になっている。
ところが中国のそれは共存共栄を謳いながらも自国への利益誘導が見え見えでもある。
このところタイやシンガポールなどが中国の高速鉄道導入をペンディングしている。
そろそろ中国の「一帯一路構想」に綻びが出始めている。
さてこのアジア太平洋経済協力会議(APEC)の参加国をあげてみる。
1989年発足時に参加した国
日本、アメリカ、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、ニュージーランド、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ブルネイ
1991年から参加した国
中華人民共和国、中国香港、中華台北
1993年から参加した国
メキシコ、パプアニューギニア
1994年から参加した国
チリ
1998年から参加した国
ロシア、ペルー、ベトナム
来年2019年には発効されるといわれているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の枠組みとも少々メンバーが変わってくる。
「TPP Eleven」と言われている発足時のメンバー国は
日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、シンガポール、ベトナム、チリ、ペルー、ブルネイ、マレーシアの11ヶ国になっている。
今後、具体的な貿易の取組を進めるTPPの方が政治色の強いAPECより存在力を増すように思われる。
イギリスを参入させてまた少々難しいと思うがアメリカを復活させる。
早めに対中国包囲網を確立させる方が良いだろう。