好評の三桁国道、今回は300号から309号まで旅してみたい。
関東地方を中心に移動した290番台。
300番台はどこに進むのか?
国道300号 (山梨県富士吉田市-山梨県巨摩郡身延町)
国道301号 (静岡県浜松市-愛知県豊田市)
国道302号 (愛知県名古屋市-愛知県名古屋市)
国道303号 (岐阜県岐阜市-福井県三方上中郡若狭町)
国道304号 (石川県金沢市-富山県南砺市)
国道305号 (石川県金沢市-福井県南条郡南越前町)
国道306号 (三重県津市-滋賀県彦根市)
国道307号 (滋賀県彦根市-大阪府枚方市)
国道308号 (大阪府大阪市-奈良県奈良市)
国道309号 (三重県熊野市-大阪府大阪市)
地域は中部地方から近畿地方にかかっているようだ。
また同自治体間の国道が出てきている。
国道300号は富士急ハイランドがある富士吉田市から富士山の北側を半周する国道だ。
その半分は国道139号と併用になっている。
国道301号は浜名湖付近を東海道新幹線と並行する路線といえばわかりやすいだろう。
浜名湖の西岸をかすめて北上して山あいからトヨタのお膝元の愛知県豊田市に至る。
国道302号は同自治体のため港湾や空港を結ぶ短距離の国道かと思いきや「名古屋第二環状自動車道」と並行する一般国道部と「伊勢湾岸自動車道」に並行する伊勢湾岸道からなる環状道路だ。
だから総延長はおよそ76kmもある。
東京でいうところの「環状7号線」をイメージさせるようなルートだ。
国道303号は岐阜市から琵琶湖の北側をまわり福井県若狭町に至る。
日本海側と中部の内陸を結ぶ重要なルートになっている。
国道304号も305号も金沢市から放射状の伸びる国道だ。
加賀百万石の栄華が見えてくる。
金沢市には北陸の周辺から道が集まってくるからだ。
明治維新の際に日本の都市の人口ランキングでは金沢市は、東京、大阪、京都、名古屋に次いで5位の人口を有していた。
金沢市は日本海側の歴史あるメトロポリタンなのだ。
国道306号は伊勢湾から彦根に至る山あいの国道だ。
津市は県庁所在地ながら工業都市である四日市市に押され気味だ。
ところが1889年に最初に市制が施行された36都市に入っているこちらも由緒ある城下町だ。
奈良市は名古屋と大阪をむすぶ国道25号(通称名阪国道)のルートから外れている。
大阪市と奈良市をむすぶルートが国道308号になる。
鉄道路線も近鉄は奈良駅が終点になっている。
奈良市の東側にある山がどうもルートを拒んだようだ。
ただしJR関西線は北側から回り込む形で奈良市に繋がっている。
かろうじて面目を保っているだろう。
大阪から三重県の熊野に向かおうとすると山道は避けられない。
案の定国道309号は「冬季通行止め区間」が存在する。
紀伊半島を走ったことがあるが正直、道の整備が遅れているのは否めない。