先週の週末に続きハロウィン当日である10月31日、東京の渋谷ではまたも逮捕者がでてしまった。
この日の渋谷は機動隊員が数百人という厳戒態勢だ。
それでも公務執行妨害と痴漢の疑いで男2人が逮捕されている。
酔いが覚めた瞬間に事の重大さを知ることになるだろう。
特に今年行なわれるハロウィンは平成最後となる。
そもそもいつのまにこんなにもハロウィンは勘違いされてしまったのだろうか?
ハロウィンはケルト人のお祭りが起源とされている。
悪霊を追い払い秋の収穫を皆で祝う宗教的な祭りであったはずだ。
欧米ではカボチャをくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って装飾したり、子供達が魔女やお化けに仮装して近隣の家を訪れてお菓子をもらう風習だ。
渋谷のスクランブル交差点大騒ぎしてハイタッチをしたり写真をとりあうイベントではないのだ。
どうも日本ではハロウィンが勘違いされている。
一説にはこのハロウィンの経済波及効果はバレンタインを抜いているという。
仮想用の服や生地が売れているのは理解できる。
でもテレビで流れるニュースを見る限り渋谷のセンター街の飲食業はたむろする人で客が店に入れず明らかに邪魔をしているようにしか見えない。
このバレンタインを抜いているとい経済波及効果は少々怪しいのだ。
日本人はその無宗教感から海外の風習をいとも簡単に取りいれてしまうところがある。
そもそもクリスマスもバレンタインも海外の風習でなのだ。
キリスト教の教会に訪れることのない日本人がクリスマスばかりは改宗でもしたかのようにイエス・キリストの誕生を祝っている。
もちろんその裏には「商業の力」が働いているのだがクリスマスやバレンタインのように静かで平和的であればその習慣を受けいれるのは良しとできる。
ところが昨今の勘違いされているハロウィンでは容認できないというところが一般的な日本人の意見ではないだろうか?
こうなると東京ドームや横浜アリーナなど室内でハロウィンイベントを行いその室内ですべて完結させる方向の良いと思う。
ただそうなると仮装する人が集まらないだろう。
皆、集団心理のもと渋谷という街で道行く一般の人からの冷ややかな視線にある種の快感を覚えながら行っているような気がするのだ。
皆翌日はけろっとした顔でオフィスで仕事をしているのかと思うと日本人というは不思議な人種だなと思う。