「ブルーライト」と聞くと我らシニア世代は石田あゆみのヒット曲である「ブルーライト横浜」を思いだしてしまう。
思いかえせばこの曲は1968年のヒット曲で彼女が20歳の時だ。
冷静に考えると20歳の女性に唄わせるにはかなりムーディーな曲だった。
ところでここでいう「ブルーライト」とは横浜の夜景に光る青いネオンの事ではない。
最近では「文字が小さい!」と有名俳優が書類をばらまく拡大ルーペのテレビコマーシャルがあるがその中でも「ブルーライト」のカットについて触れている。
そもそも「ブルーライト」とはいったい何のか?
「ブルーライト」は昔、「日亜化学」とその開発に携わったN氏との間で裁判問題にまで発展した「青色発光ダイオード」が発する光だ。
青色発光ダイオードの発明はその後、ノーベル賞受賞まで発展したのは記憶に新しい。
もちろんノーベル賞を受賞するぐらいだから「世紀の発明」である事には間違いない。
この「青色発光ダイオード」の利便性をもっとも認識できるのが街中にある信号機だ。
最近では「緑色をした青」が「青色をした青」に変わったのはどなたでもご存じだろう。
「青色発光ダイオード」には
◇電球の交換が不要
◇朝日や夕日の影響を受けにくい
◇省エネルギー
といういい所づくめなのだ。
ところでこの「青色発光ダイオード」はパソコンやスマホのバックライトに使われている。
そこから発せられる「ブルーライト」は波長が短くパワーが強いので画面を見ている人の目の網膜にまで届いてしまうのだ。
その影響により網膜の細胞が死滅して「加齢黄斑変性症発症」の危険性があると言われている。
特に要注意はパソコンよりもスマホのようで、暇があればスマホを覗いている若い世代は特に注意が必要だろう。
偉大なる発明がその後、弊害をもたらすことは今になって始まったことではない。
そもそも先ほどのノーベル賞の設立自体もその経緯がある。
爆薬などの開発や生産などにより冨を築いたアルフレッド・ノーベルはその発明により多く人間が命を落すことになった事に心を痛める。
その後、彼の遺言の中で「財産を人類のために貢献した人に分配される」として現在のノーベル賞に至った経緯がある。
「ブルーライト」については適正な距離や時間を守れば問題は無さそうだが「過ぎたるは及ばざるがごとし」だ。
スマホは見るのはほどほどが良さそうだ。