昔、ある企業の方から聞いたことがある。
「昨年一年間使用しなかったものは来年も使用しない」というものである。
確かに企業の経理上の帳簿類ならわかるが、一年間に一度も開かなかった資料は来年に使う事はないと思われる。
現代の生活においては購買と廃棄は表裏一体で考えていく必要がある。
もちろん「廃棄」という言葉のなかにはゴミとして完全に処分するという意味の他に、リサイクルという意味合いも含む。
要は限られた自宅の空間に置いておかないという事だ。
自分も少しずつ終活として身近なものの処分を始めているがとにかくすぐ手がとまる。
「取っておくか廃棄するか?」の判断に悩むのだ。
これも昔ある企業の方から聞いたのだが、「悩んだら廃棄する」という事だ。
何故なら本当に必要なものは悩まないからだ。
これは説得力のある言葉だ。
さて終活で少しずつ不要なものを処分してくると最後の残る物のひとつが着物ではないだろうか?
特にシニア世代の女性は相当数の着物を持っている方も多いと思われる。
子供も結婚して孫もある程度育つと着物を着る機会も減ってくる。
使用頻度の低いものは可能な限り処分したいところだがさすがに着物を捨てる事には皆さんも抵抗あるだろう。
とかく着物は母親の形見や子供が幼稚園に入園する際に購入したものなど思い入れが多いものだ。
ところで着物は中古市場においてはまだニーズがある場合が多い。
そこで買取業者にお願いして少しでも現金化したほうが理想だ。
着物として他の人に再利用してもらえる可能性もあるし、リメイクを施して洋服や雑貨として形として残ることは着物を提供した側としても納得できる。
しかし本当にこの数年で着物文化があっという間に衰退してしまった。
破産した「はれのひ」の顛末を見ていると振袖のレンタル市場が広がっていた事がわかる。
自分の資産として振袖を購入する気はないが成人式などのはれの日には振袖が着たいという女性が増えているのである。
日本の着物文化が衰退していると思うのか?
着物を着たい文化が残っているだけ良かったの思うのか?
判断が難しいところだ。
でもひとつだけ言えることは着物は維持するのに手間とお金がかかるいう事だ。
着物の買い取りをあなたも検討してみたらいかがだろうか?