シニア世代の入口からやたらと「耳毛」が生えるようになる。
これが非常に気になる。
毛の生えるところにはそれなりの目的があるという。
例えば頭髪は皮下脂肪や筋肉のない頭部の脳を衝撃から守るためと言われている。
またまつ毛は雨などの上から流れおちる水が目に入らないためだ。
また鼻毛があるのは体に取り入れる空気のフィルターの役目になっている。
陰毛にももちろんその存在理由があるのだがここでは控えよう。
興味のある方はインターネットでググってみてほしい。
さて女性の方にはあまりピンとこないこの「耳毛」。
やはり男性ホルモンに関係しているようなのだ。
最近はもっぱら頭が寂しくなっている。
ところが髭とこの「耳毛」はおかまいなく生えてくる。
男性ホルモンには老化は無いようだ。
いっそのこと髭やこの「耳毛」の毛根を頭皮に移植できないかと思ってしまう。
ところで「耳毛」が生えるのにはそれなりの理由がある。
外部からの刺激や異物から耳を守ることらしい。
でもそれは人間は生まれた時の赤ちゃんから必要なものではないだろうか?
これは自分なりの仮説なのだが、老化により聴力が低下してまた耳付近の神経も低下する。
例えば虫などの侵入に気がつかないのを防ぐためなのかもしれない。
とその理由はわかったのだが、とにかく「耳毛」が気になる。
自分などは仮説と違って耳付近の神経が敏感なのかもしれないが「耳毛」が伸びて耳の中の壁に当たっているだけで非常に気になる。
また耳付近を指で確認する作業が日常化してしまって気がつくと抜いている。
ただこの「耳毛」を抜く行為は本当によくないらしい。
抜いた後が傷となり炎症をおこす事があるからだ。
昔、テレビのインドの床屋さんは「耳毛」をライターで燃やしていた。
もちろんそんな危険な行為は日本では許されない。
やはり安全に処理するには「耳毛カッター」と使うしかないだろう。
昔は床屋さんで耳たぶの産毛を剃るサービスをしてくれた。
その際に入口付近の目立つ「耳毛」は処理してくれたものだ。
自分はこの処理をしてくれる時間が大好きだった。
ところが最近では事故防止のため耳付近に髭剃りナイフを持っていくことはしない。
もちろん事故は困るが入口付近までだったら大丈夫じゃないだろうか?
あの爽快感や床屋の風情が無くなるのも非常に寂しい。
そう思いながら気がついたら右手が耳付近を探っていた。