「神田川」と聞けば「かぐや姫」の名曲「神田川」を思いだすシニアの方も多いだろう。
今から思うと「三畳一間」に男女が同棲する事が現実的に可能なのか?
また女性より長風呂の男性のいるのかといろいろ突っ込みところがある歌詞だった。
自分も学生時代にアパートに住んでいたが四畳半に二人も入っているとかなり息が詰まる。
なぜなら四畳半と言いながらも現実には家具が置いてあるので生活スペースは三畳ぐらいになってしまう。
だからもし「三畳一間」に男女が同棲していたのなら本当に何もない部屋だったのだろう。
もちろんこの名曲の歌詞の揚げ足をとるつもりはない。
今でもこの曲が無性に聞きたくなる時がある。
さてこの名曲の舞台となった「神田川」だが皆さんはその位置をどこまで把握しているだろうか?
概ね多くの方が知っている「神田川」は飯田橋付近から内堀にそって水道橋駅、御茶ノ水駅のあの崖の部分、そして秋葉原から柳橋を経て隅田川に合流するあたりだろう。
また「神田川」の歌詞の舞台になったと言われているのは新宿区西早稲田と言われておりその付近をイメージする人が多いかもしれない。
それでは川としての「神田川」の源流をご存じの方はいるだろうか?
それではYahoo!の地図で西早稲田付近を呼び出してみて源流に遡ってみたいと思う。
高田馬場駅北側で西武新宿線と山手線を過ぎると「神田川」は一気に南下する。
総武緩行線の東中野駅の東側を進むと新宿中央公園北側から西に進みだす。
やがて地下鉄丸ノ内線に並行しながら中野新橋へと進む。
東京メトロ中野車両基地付近で「神田川」は「善福寺川」と二股に分かれる。
「神田川」は南西方向に進みながら永福町、高井戸と京王井の頭線沿いに北西に進路を変える。
さてこの先に何があるのか?
感の良い方ならもうおわかりだと思うが京王井の頭線の終点は吉祥寺駅だ。
吉祥寺と言えば「井の頭公園」だ。
そう「神田川」の源泉は井の頭公園内にある「井の頭池」なのだ。
「井の頭公園」から総延長24.6kmを青春の思い出をのせて「神田川」は東京湾へと流れ込んでいたのだ。
そう考えると名曲「神田川」も違う感慨にふけってしまうのではないだろうか?
都市と川は切っても切れない関係だ。
あなたはあなたの街に流れている川の源流をご存じだろうか?