前回の続きだ。皆さんにお奨めしたいのがレンタカーによる「北海道」の旅だ。
「北海道でっかいどう」というキャッチコピーがあったが、北海道は自分で運転しないとその大きさが実感できない。
という事で北海道を千歳から海岸線を反時計まわりにまわっている。
今回はニセコから出発しよう。
岩内から再び国道229号を海岸線にそって南下する。
単調な風景が続くが寿都町に入ると少々違和感の感じる岬に到着する。
ここ「弁慶岬」はあの「武蔵坊弁慶」の伝説が残る地だ。
武蔵坊弁慶が奥州から逃れてこの地に辿りついたというものだが、北海道には道南の函館や松前以外に江戸時代以前の歴史的な背景がある場所が少ない。
ちなみに日本第五位の人口を誇る札幌市の建設が始まったのが1869年だ。
明治維新の翌年に建設が始まったこの都市が日本の五番目の規模になっている事がじたいが凄いことだ。
更に南下を続けるとせたな町に入る。
こちらの展望台からは西の日本海側に浮かぶ奥尻島を望むことができる。
奥尻島といえば1993年に北海道南西沖地震で被害を受けた島だ。
当時4,700人いた人口は今や2,700人にまで減ってしまった。
時間があれば行ってみたい島だ。
奥尻島へはこのせたな町と追分で有名な江差からフェリーがでている。
また空路であれば函館空港が飛行機も飛んでいる。
僅か30分の空旅だ。
その後少々南下して松前街まで来た。
前述したように松前町には北海道で唯一の日本式の城郭である松前城(福山城)がある。
築城が1600年代という事でその歴史の深さがうかがえる。
蠣崎氏が大館からこの松前の地に居城を移したことから始まった。
1600年といえば江戸幕府が始まる頃であり、当時の蝦夷地の状況を考えるとかなり思い切った決断だったのではないだろうか?
さてこのまま進むと函館についてしまうので今夜はこの松前温泉に宿を取ろうと思う。
函館は見どころが満載のため次回にまわしたいと思う。
松前といえば「松前漬け」だ。
ごはんに良し酒にも合う。
気分的には今夜は日本酒の熱燗が合いそうだ。
さて北海道一周も最終コーナーに入ってきた。
残りのラストスパートの安全を祈願して乾杯しようと思う。