「平成最後の夏」が終わろうとしている。
といっても別段変わった事もなく平成になった30年前に比べて確かに暑くなった事ぐらいだろうか?
平成元年(昭和64年)の事は昨日の事の様に覚えている。
元号が変わるというのはこういう事なのかと実感した。
今上天皇は来年の平成31年(2019年)4月30日をもって退位される。
もうそろそろ新元号の発表があっても良いと思われうのだが、かなりぎりぎりになるようだ。
特にカレンダー業界の方はやきもきされているのではないだろうか?
思えば昔から「最後の夏」という表現は良くしてきたような気がする。
「小学校最後の夏」、「中学校最後の夏」、そして大学受験を前に高校3年生にはそもそも夏休みという概念がないと思いこみ高校2年を「最後の夏」と思い込む。
そして大学にはいり4年生の夏を気ままな学生としての「最後の夏」と思いこんだ。
翌年には就職した会社の仲間と短い夏休みを楽しんでいるわけで夏が終わる事自体ないのだ。
どうも日本人はこのあたりの「けじめ」というか「区切り」を大切にしたがる。
という事で自分はこの「平成最後の夏」に何をしたのかではなく、来年の夏に向けて何を始める事ができるだろうかと考えたい。
これはうる覚えなので確かな話か微妙だが、サントリーは2000年の事を「ミレニアム」と呼ばれる事をその12年前には把握しており日本で商標登録していた。
2000年になった時、ビール、酒全般に関してこの「ミレニアム」という言葉を使えたのはサントリーだけだったとの事だ。
サントリーの本業であるウイスキーは熟成には10年近い時間が必要になる。
サントリーは来年の事を考えて商売していないのだ。
10年先の事を見据えて商売している。
だから洋酒が衰退する事も想定して早くから「サプリメント」や「化粧品事業」を手掛けている。
個人の自分達は10年先まで見据える必要もないと思うが、せめて2年ぐらい先は見据えて日々の動き方を考える事は必要じゃないかと思う。
再来年の夏。
まさに東京オリンピックの年に自分がいくつになり何をしているのか?
そもそも昨今の「人手不足」については政府はかなり早い時期から把握していたはずだ。
ところが無策のままこの「人手不足」に突入してしまった。
我々シニア世代の労働力はまだまだ必要とされているはずだ。
そのあたりにヒントがあるかもしれない。