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シニアのための現代用語備忘録

エトセトラ

時刻表の楽しみ方14

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「大いなる本線」それが「山陰本線」だ。

営業距離は673.8 kmで在来線としては東北本線が盛岡駅終点となった今日本一の長さを誇る。

 

起点は京都駅で終点は山口県下関市の幡生駅だ。

電化区間は京都駅 – 城崎温泉駅間、伯耆大山駅 – 西出雲駅間のみだ。

 

また複線区間は京都駅 – 園部駅間、綾部駅 – 福知山駅間、伯耆大山駅 – 安来駅間、東松江駅 – 松江駅間、玉造温泉駅 – 来待駅間のみで本線とは名ばかりでお世辞にも恵まれた路線ではない。

その理由はもちろん沿線の人口に関係している。

 

島根県の人口は68万5,000人で国内46位、鳥取県の人口が565,000人で国内47位とこの二県でワーストの一位二位となっている。

県民所得ランキングも島根県が41位、鳥取県が46位で全国区の流通業の出店が遅くなりがちな地域だ。

 

2015年にスタバが鳥取に出店して話題になった事をご記憶の方も多いと思う。

そんなわけで「山陰本線」のダイヤはすこぶる使い勝手が悪い。

 

Yahoo!の時刻表を広げて西日本全域が見えるようにしてほしい。

あなたが京都駅にいて鳥取駅に鉄道で行こうとしたらどう考えても山陰本線が近いと思うだろう。

 

ところが東海道本線、山陽本線、智頭急行線、因美線を走る「特急スーパー白兎(はくと)」の南まわりのほうが圧倒的に速いのだ。

 

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参考までに京都駅発7時32分発の特急きのさき1号にのってシュミレーションしてみよう。

9時52分城崎温泉駅着。

 

同駅10時24分発で浜坂駅に11時18分に到着する。

浜坂駅を12時01分発で鳥取駅着が12時46分で都合5時間14分かかっている。

 

さて一方の「特急スーパー白兎(はくと)」は京都駅を7時6分に出発して乗り換え無しで鳥取駅に10時12分に到着する。

3時間6分ではいくら山陰線ルートが直通に近いルートでもとても敵わない。

 

おまけにその先の倉吉駅には10時43分着だ。

そのほとんどを複線区間を走るので非常に速い。(智頭急行線内は単線非電化だが高架で踏切も少ない)

 

この智頭急行線なるものはもともと旧国鉄の陰陽連絡線として計画されたが、途中で計画が凍結。

1983年に鳥取県知事であるた西尾邑次氏の音頭のもと鳥取県、岡山県、兵庫県などの出資によりできた第三セクターだ。

 

 

2015年以降、第三セクター鉄道の収益性ランキングでトップに立っている。

今後、JR西日本が山陰本線に大幅な投資(電化、複線化)をする事は考え難い。

 

あまり考えたくない事だが山陰本線の部分的な第三セクター化論議が起きないとも言いきれない。

「大いなる本線山陰本線」は今、岐路にたとうとしている。

 

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