さて役満もだいぶ選択肢が減ってきた感がある。
今回はあがれそうでもかなり難易度が高いと言われている「清老頭(チンロウトウ)」について触れてみよう。
あがりの形はこのようになる。
「一萬」「一萬」「一萬」「九索」「九索」「九索」「一筒」「一筒」「一筒」「一索」「一索」「一索」「九筒」「九筒」
数牌(シューハイ)の一と九のみを使って立てて四暗刻状態(この場合はダブル役満))もしく鳴いてトイトイの状態にする役満だ。
これだけ聞くと非常に簡単そうに思えるが、一九牌だけを集めることは非常に大変だ。
例えば字牌だけを集める「字一色(ツーイーソー)」だと「東」、「南」、「西」、「北」、「白」、「發」、「中」の7種類ある。
ところがこの「清老頭(チンロウトウ)」だと「一萬」、「九萬」、「一索」、「九索」、「一筒」、「九筒」の6種類しかない。
まず捨て牌から「純全帯(ジュンチャン)」もしくは「全帯(チャンタ)」と読まれてしまうため、二回でも鳴こうものなら一九牌と字牌はまず捨てられることはないだろう。
そもそも配牌時で一九牌の対子が4ヶ程度ないとこの役満を狙う事は難しいだろう。
大方の方は字牌をポンしてしまうので役満ではなく満貫以上になる「混老頭(ホンロウトウ」になってしまう。
「満貫以上」という表現はわかり難いかもしれない。
まず「混老頭(ホンロウトウ」で二翻。
上がり形が「トイトイ」になるので二翻。
そして字牌が場風(東場なら東)自風(自分の風)もしくは「白」、「發」、「中」をポンもしくは暗刻で持っていればその数だけ指が折れる。
うまくすれば跳満(ハネマン)になる。
親で18,000点、子でも12,000点。
ここが役満を狙うか現実的なゲームの勝者になるかの分かれ目だ。
役満とは負けこんでいる時の一発逆転のイメージが強いが、大方負けこんでいる時は気持ちだけあせっていて手作りがからまわりしている事が多い。
こんな時は跳満を狙っていく方が堅実だと思う。
むしく役満を狙うのはトップ目が見えてる南場の後半だ。
いつでも降りれる体制を作りながら役満を狙うべきだと思う。
問題はその役満がテンパる寸前にまわりで大きそうな手のリーチがかかった時だ。
役満というロマンスのために突っ張るのか?
安全を見て降りるのか?
ここで性格がでる。
いつもは石橋を叩いている自分でもさすがに役満が見えてきたら突っ張ってしまう。
それぐらい役満には魅力があるという事だ。