役満には「立ててないと成立しない役満」と「立てても鳴いても成立する役満」がある。
「立てている」とは「ポン」とか「チー」をしないという意味だ。
前者は「四暗刻」、「国士無双」、「九連宝燈(チューレンポートウ)」、「大車輪」、「天和(テンホー)」、「地和(チーホー」あたりが有名だ。
後者は「字一色(ツーイーソー)」、「大四喜(ダイスーシー」、「小四喜(ショウスーシー)」、「緑一色(リューイーソー)」、「清老頭(チンロウトウ)」などだ。
鳴くと確かに手作りは早くなる。
例えば比較的テンパイしやすいと思われる「小四喜(ショウスーシー)」だが、あなたが「東」「東」「東」と「南」「南」「南」と二回鳴いた途端にその後の「西」や「北」および「白」、「發」、「中」の字牌はまず場に出なくなる。
鳴くということを自分の手作りを周囲に公開している事に他ならないからだ。
そう役満は最後は自分で積る気合がないとあがれない役なのだ。
さて配牌が揃った。
中には「白」、「白」と「中」、「中」が対子(トイツ=二枚ある状態を意味する)と好配牌だ。
多くの方はこの配牌からあわよくば「大三元(ダイサンゲン)」を目論むことになる。
「大三元」は「白」「白」「白」と「發」「發」「發」、「中」「中」「中」の三元牌を集める役満だ。
ちなみにその他のメンツと頭は何でも構わない。
この役満は先ほどの後者で「立てても鳴いても成立する役満」だ。
もちろんこれも「白」「白」「白」と「中」「中」「中」と二回鳴いた瞬間にまわりは臨戦態勢に入る。
河を見て「發」が0枚もしく一枚だけ捨てられていたらその次の「發」が捨てられる事は期待できない。
もし二枚捨てられていてリーチをかけれらる状態の人なら勝負にでてくるかもしれない。
この場合は最悪でも「小三元(しょうさんげん)」を想定しなくてはいけない。
「小三元」自体は「二飜」だがすでに白と中がミンコになっているので最低でも「満貫」が確定している。
また字牌多い場合、大方の人は染める(同じ数牌で揃える事)場合が多いので「混一色(ホンイツ)」が絡む可能性が高い。
そうなるとまた「二飜」加算されるので最悪の最悪の場合は、「跳満(ハネマン)」を覚悟する必要がある。
跳満は子でも1万2千点になる。
こんな手にリーチのみのツッパリはしないほうが賢明だ。