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0円住宅とは

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「0円住宅」なるものはご存じだろうか?

常住宅を新規で購入すると土地代込でおよそ2,500万円から3、000万円はかかると言われている。

 

それを無償で販売してくれるというのか?

そもそも「ただより高いものはない」という事でこの話にしっかりとした「ウラ」がある。

 

現在、日本には820万戸の「空き家」があるという。

 

 

農村部には子供達が都市部に移り跡取りのいなく住居が今加速的に「空き家」になっている。

 

この空き家の処分には三つの選択肢が考えられる。

一つ目は「他人様に販売する」。

二つ目は「それ相応の費用を払って解体して更地にする」。

三つ目は「そのまま放置する」というものだ。

 

全国に820万戸の空き家があって田舎の古い住居がそのまま売れる可能性はほぼ皆無だ。

そうなると選択肢は二番目か三番目となる。

 

だが仮に解体できたとしても土地には僅かながらも固定資産税がかかる。

三番目の放置も固定資産税がかかるどころか廃墟となって火事の心配もでてくる。

 

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そこで出て来たのが「0円住宅」という考え方だ。

親が亡くなり主のいなくなった実家を一旦地元の自治体に寄付する。

 

寄付を受けた自治体側は固定資産税の問題があるのでこの家をただで販売するというものだ。

ただし土地と建物自体がいくらただと言え、リフォームするのに費用はかかるので決して丸まるただで住宅を取得できるというものではない。(ただし自治体によってはそのリフォーム費用も補助してくれるところもあるらしい)

 

大都市圏にお住まいの方にはあまりピンと来ない話かもしれないが、関東でもちょっと郊外にいけば空き家がごろごろしている。

今後この「0円住宅」は増えてくるのではないだろうか?

 

自分も自宅の事は非常に考えている。

子供はやがて自力で違う場所に家を購入すると思う。

 

そこで最近流行っているシステムが「ハウスリースバック」というものだ。

顧客は一旦、業者側に自宅を売却してそのまま自宅に住みながらリース料を払っていくというものだ。

ただリース料も決して安くないのでこちらは個人の責任でよく研究してから、検討いただいきたい。

 

ただいつも思うのは子供に自宅の処分をさせたくないという事だ。

昔の住宅は頑丈で何百年と続く「耐久消費財」だった。

 

しかし今の住宅は一世代限りの「消耗品」になりつつある。

そう思うのは自分だけだろうか?

 

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