「カテキン」という言葉はかなり浸透していると思う。
シニアの皆さんも漠然と「カテキン」イコール「お茶」という認識をお持ちではないだろうか?
難しい言葉で表現するとフラボノイド(天然に存在する有機化合物)の一種でワインなどに含まれるポリフェノールも含んでいる。
カテキンにはいろいろな効能が報告されている。
古くから日本茶を常飲していた日本人は知らない間にそのカテキンの効能に守られていたことになる。
カテキンの効能として代表的なものをあげてみる。
1.抗酸化作用、2.抗ウイルス作用、3.抗癌作用、4.殺菌・抗菌効果、5.肥満予防などがあげられる。
「抗酸化作用」として体を錆びつかせる活性酸素を除去する効果があると報告されている。
老化や病気の予防に役立つようだ。
「抗ウイルス作用」としてインフルエンザなどの細菌の増殖を抑える効果が報告されている。
風邪やインフルエンザの予防に役立つようだ。
皆さんもお茶でのうがいなど勧められてことがあるだろうと思う。
「抗癌作用」として、癌細胞の増殖を抑える効果が報告されている。
これは癌予防に期待できる。
「殺菌・抗菌効果」としては食中毒予防の効果が報告されている。
食事とお茶を一緒に摂取する事は理にかなった事ともいえる。
「肥満予防」としては脂肪燃焼を上昇させる効果が報告されている。
欧米に肥満が多いのは炭酸飲料の過剰摂取がある。
お茶飲料は無糖でカテキン配合が配合されている。
理想的な飲料ともいえる。
そのほかコレステロールを下げる作用や血糖値を抑える効果なども報告されている。
「殺菌・抗菌」という言葉で思いだしたが日本のお寿司は「天然抗菌剤」の集合体だと聞いたことがある。
「お酢」、「わさび」、「竹」、そして「お茶」はすべて「抗菌効果」がある。(厳密には加工品である「お酢」は「天然抗菌剤」とは言い難い)
昔、冷蔵庫のなかった時代に生魚の食中毒を防ぐために先人の方々が作りあげた「抗菌食」がお寿司だったというわけだ。
お寿司にお茶をセットするあたり先人達は密に「カテキン」の効果を知っていたのではないかと勘繰ってしまいたくなる。
急須に入れて飲むリーフ茶の市場は萎んでいると聞く。
もちろんペットボトルの緑茶でもカテキンは摂取出来ると思うが、あのぬくもりのあるお茶からの方がカテキンが摂取しやすいと感じるの
は自分だけだろうか?
世界的にブームが起こりつつある緑茶ブーム。
カテキンの摂取もさることながら緑茶文化を残していきたいと思う今日この頃だ。