最近、車を運転していて全体の流れが遅くなったと思わないだろうか?
もちろん皆さんが法令を順守して制限速度を守っているのもあると思うが、トラックに搭載されたデジタコがかなり機能していると思われる。
そもそもデジタコって何?
と思われた方が多いと思うが、もちろん海にいるあのタコではない。
車がお好きな方であればタコメーターという言葉が思いだされると思う。
タコメーターは機器の軸の回転数や回転速度を指示する測定器だ。
ただトラックのデジタコにいたっては、運転速度や休憩などの運転全般に関するドライブレコーダーになっており、更にはGPSによる位置情報まで把握されてしまうドライバーにとっては非常に厄介なしろものだ。
物流とは非常に難しい仕事だと思う。
安全運転、ゆとりのもった運転計画を叫びながらも、納期は厳守、納品に関する指定日また時間指定、あげくの果てには近隣地域での待機禁止など制約だらけの職種だ。
ましてや渋滞は日常茶飯事だから非常にストレスの溜まる仕事だと思う。
そこにこのデジタコなる見張り番がついてくるからなおさらだ。
特にコンビニの配送しているトラックの管理は尋常じゃないらしい。
分単位で管理されており新幹線の運転手なみの時間管理を求められる。
そもそもコンビニはバックヤードに在庫を置かない。(というより狭くて置けない)
だから納品している業者の倉庫やトラックがバックヤード変わりになっている。
先日、大雪で動けなくなった福井のコンビニに配送するトラックの事が話題になっていた。
最終的に納品を強行させたコンビニ本部は謝罪していたが、自分はある程度この行為が理解できる。
バックヤードに在庫がないのだからコンビニ近隣に住む人の食糧はすぐ枯渇する。
緊急時にある程度の社会性を求められているコンビニならでは判断だっと思う。
その間、トラックのドライバーは生きた心地がしなかったと思う。
その昔、渋滞で納品が遅れる夏場の江の島のコンビニ店に某コンビニがヘリコプターを飛ばした話は有名だ。
もちろんこれ自体は大赤字だったと思うけど、コンビニの基本理念の「欠品の無い品揃え」は確立されたわけだ。
この顧客満足はいろいろな人達の苦労で成り立っている。
デジタコを気にしながら約束の時間に遅れない様に昼飯抜きで商品を運んでいるドライバーもいるだろう。
そんな事考えると物流の有難味が湧いてくる。