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ドミナント戦略の意味

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ドミナントとはチェーン展開する主に流通業の出店方法の事だ。

日本語で表現すると「高密度集中出店方式」という。

ある一定の区域に集中的に出店する事により、配送効率、宣伝効率等を高めて地域の独占化を進めるものだ。

端的にわかり易いのはやはりコンビニのセブンイレブンだろう。

今でこそセブンイレブンは沖縄を除く全県に出店しているが、10年前までは北陸三県、山陰、四国には一店も店がなかった。

セブンは徹底したドミナント戦略をひいていたため、絶対に「数の競争」はしないと明言していた。(実際にはセブンの出店数において一番を落ちたことはない)

ということで出店地域を決めると、まずデイリー商品(弁当、総菜、パン等)の工場を作ってから、集中爆撃的に出店をしかけるやりかただ。

一件、市場を奪われているようなイメージだが、確実に抑えた地域を他チェーンに奪われる事はないので、確実に市場を広げていける。

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このセブンのドミナント戦略は親会社のイトーヨーカ堂も同じで、路線ごとに出店地域を押さえていたイメージがある。

特に顕著だったのが、JR常磐線だ。南千住店から始まって、北千住店、綾瀬店、亀有店、金町店、松戸店、柏店、我孫子店、取手店と各駅で店を並べていた。

だからイトーヨーカ堂は、イオンに比べて全国展開の比率が未だに低い。

現在、関東甲信越(128店舗)以外で出店しているのは、北海道(11店舗)、東北(10店舗)、中部(9店舗)、近畿(8店舗)中国(1店舗)のみだ。(アリオ店は含まず)

だから九州の方にイトーヨーカ堂といってもピンとこないかもしれない。

自分はドミナントというと思いだす所がある。

それは東京都千代田区岩本町にある岩本町交差点だ。

この交差点は昭和通りと靖国通りが交差する大きな交差点で昭和通りの上には首都高上野線が走っている。

この交差点の角には山崎製パンの本社ビルがあるのだが、このビルを囲むように山崎パンが展開するコンビニ「デイリーヤマザキ」が3店もある。

ひとつはビルの北側に、ひとつは昭和通りを挟んだ西側に、そしてもうひとつは靖国通りをはさんだ南側にある。

本社ビルから見れば市場を押さえている岩本町の交差点は壮観な眺めに違いない。

もちろん山崎パンがドミナントとしてこの交差点に集中出店させているのではないと思う。

恐らくすべての店舗が実験店舗でマーケティングに活用しているのだと思うが、これだけ同じコンビニが狭い範囲内にあるのは日本でもここだけであろうと思う。

場所はJR秋葉原駅の昭和通り口をでて右折、歩いて5分程度のところだ。

もし東京の秋葉原近辺に行く用があったら行ってみることをお奨めする。

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