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うさぎ島の観光

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最近、外国人観光客に「ラビッツアイランド」として人気スポットになっている島がある。

広島県竹原市の大久野島だ。

この島にはおよそ700羽の野うさぎが生息しており、外国人観光客の集客に一役買っている。

日本という国は不思議な国だと思う。

猫が駅長したり猫だらけの島があったり、犬の銅像が駅の待ち合わせスポットになったりと動物が集客の拠点になることも珍しくないからだ。

さてこの周囲4.3kmの大久野島には民家はなく、定住している人は、皆さん一般財団法人休暇村協会の管理する「休暇村大久野島」の従業員となっている。

実をいうこの島は戦時中、大日本帝国陸軍の「毒ガス製造工場」があった事でも知られており、その当時、住んでいた住人は軍により強制退去させられた様だ。

さて、そのうさぎは戦中に動物実験用と飼われていたが、毒ガスの関係もあり全羽が殺処分された。

一説には1971年に島内に学校で飼われていたうさぎが野生化したらしい。

年間に来島する観光客は2014年で186、000人、外国人は2015年で17、000人と確実に伸ばしている。

こう考えると島である事が幸いしているような気がする。

とりあえずこの島においてうさぎの天敵となるのは、猛禽類ぐらいだろう。

うさぎにとっては最高の楽園である。

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こうなると無人島を有する自治体は二匹目のどじょうを模索したくなってくると思う。

たいした投資も必要ないのに、経済効果や知名度アップが期待できるからだ。

一番てっとり早そうなのが人気の猫だけど、これはもう二番煎じどころの話じゃなくなっている。

通称「猫島」と称されるものは宮城県の田代島や愛媛県の青島、福岡県の藍島などもう数島認知されている。

ただ猫島は限界集落の地域が多く、猫が増えたというよりも、人が減って島内のバランスが崩れたという方が正解だろう。

だから島民は誰も猫が観光資源だと思っていない。

その島を有する自治体やマスコミが勝手にその島に後から付加価値をつけてきたことは否めない。

例えば現在、栃木県の日光やその他の地域で問題になっている猿、また神戸で問題になっているイノシシあたりも一か所の無人島に集めて、保護する事はできないのだろうか?

たぶんに生態系が崩れるという意見もあると思うが、少なくとも雑食の猿が山の生体系に与える影響は少ないと思う。

一定量の猿やイノシシだけ残して無人島に移してそのパラダイスを作ってあげる事は悪い話ではないと思う。

そのうちに「猿島」や「イノシシアイランド」ができるかもしれない。

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