睡眠負債とは不足した睡眠が借金のように雪だるま式に増えて、体に悪い影響を及ぼす可能性がある状態の事で、スタンフォード大学のWilliam C.Dement教授によって提言された言葉だ。
どうもよくよく調べていくと、週末に「寝だめ」をして解決できる問題ではなさそうだ。
でもこのご時世だからそうそう日々の睡眠時間を増やす事は出来ない。
そこで理想とされるのが昼間の仮眠だ。
15分程度寝るだけでも相当な効果が見込めるらしい。
先日、テレビの経済番組で東北のある食品メーカーが社員からの要望で昼寝スペースを提供していた。
社員たちは短時間の睡眠で疲れをいやして午後からリフレッシュした状況で仕事に取り組める。
伸びる会社は社長の頭が柔らかい。
現代では昔のように根性論では成績も上がらない。
そういえば昔は部活中の水分補給も禁止だった記憶がある。
その理由がばてるからとの事だったけど、科学的な根拠は何もなかった。
現代では何かにつけて水分補給が叫ばれている。
どこかこれも根性論的な発想だ。
そもそもこの昼寝の習慣は南欧州では、シエスタと呼ばれて非常に一般的だ。
長いところでは、昼食後夕方4時頃までとるとか。
逆に夜眠れなくなってしまうほうを心配してしまう。
ギリシアなどはこの習慣が経済に裏目にでてしまったわけだ。
まあ3時間はいらないけれど、15分程度なら日本でも問題なくできそうだ。
さて睡眠負債だけど、経済的にいうと「負債」という言葉は金融機関などからの借入金を意味するわけだ。
誰かに借りたわけでもないけど、仕事を含めた生活のなかで知らない間に借り入れているわけだ。
もちろん借入は返さないと会社は回っていかないから、売上(昼寝)を作って返済していくわけど、概ね多くの会社は負債を幾度なく繰り返し続けていく事になるわけだ。
「睡眠負債」とは恐るべきほどうまく言い当てている。
さて、当方の睡眠に関する悩みはちょと違う。
左党の方にはご理解いただけると思うが飲んでから睡眠はいやがおうにも浅くなる。
ましてや男性シニア特有の頻尿が拍車をかけるので、深夜に必ずといって目が覚めてしまう。
これが不思議なもので一旦起きると眠れない。
スマホでニュースを見ながら眠気を待つのだが、その体制から腰が先に痛くなる。
そしてうだうだしている間にまた浅い眠りについてしまう。
それもほぼ毎晩夢を見ている。
もちろん昼間に眠気に襲われる。
自分はこれを「酩酊睡眠負債」とでも名付けようかと思っている。