学生街を中心に流行ったこのファッションはのちに聖子ちゃんカットも合流して街中の女性はほとんど同じ格好していた記憶さえあった。
さてこの「ハマトラ」という言葉で現在、ググると全然違う言葉にヒットしてしまう。
単純に「ハマトラ」で検索すると一番にでてくるのはマンガアニメの「ハマトラ」なのだ。
2013年に集英社のヤングジャンプに掲載されのちに、テレビアニメ化したもので簡単に言うと、横浜を舞台にした探偵のストーリーになっている。
そこで気になるのが「ハマトラ」という命名の意図だ。おおかたの方は「浜の虎
」をイメージされていると思うが、残念ながら違う。
横浜の「トラブルシューター(機械の修理人や紛争などの調停人などの意)」に由来するようで、これはこれでなかなかおしゃれなネーミングだと納得してしまった。
興味のある方はググってください。
それは先ほどの「浜虎」を店名としている中華料理屋さんだ。
横浜市内を中心に4店舗を展開する人気店だ。
さてこの浜虎さんは、店頭でその店名の由来にも触れている。
「ハマトラファッション」を引き合いに出して、ラーメンを横浜トラディッショナルフードとして、確立するのが理念のようだ。
今から40年前に横浜からスタートしたファッションがここまで広がっている事に驚いた。
「ハマトラ」は当時、日本のファッションシーンを先行していた神戸の「ニュートラ」に対抗されたものとされている。
特にこの「ハマ」なる響きは横浜人のみならず日本全国に人々を魅了するようで、横浜は居住地としての人気も不動のものにしたのは記憶に新しい。
笑い話で横浜の人に「何県出身ですか?」と聞くと、「横浜市」と答えると言うものがある。
実際、横浜の人は東京人以上に地元にプライドを持っているような気がする。
まあそれを否定するつもりはないけど、横浜というところは皆が思っている以上に広い。
神奈川県の面積のおよそ1/5だという事を知っている人は少ないのではないかな?
だから郊外に行くと、本当にここが横浜という「田舎」は結構ある。
もちろんそういう発展の余地も都市には必要かもしれない。
「ハマトラ」を生んだ横浜はとにかく不思議な魅力を持つ街だ。