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政治・経済

排他的経済水域の意味

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排他的経済水域とは、英語名で「Exclusive Economic Zone」と表記される。

テレビや新聞では「EEZ」の略称が良く使われている。

「Exclusive」は「排他的」という意味なので、英語名をまさに直訳したような言葉だ。

自国の基線(海岸線)から200海里(およそ370km)が排他的経済水域と設定される。

ところで島国日本の面積は37,7900k㎡で世界第60位。ちなみに排他的経済水域面積ランキングにすると日本はアメリカ、オーストラリア、インドネシア、ニュージーランド、カナダについで世界第六位にランクされる。そう考えると日本もまだまだ捨てたものではない。

ではこの水域では何が出来るのかというのが重要だ。国連海洋法条約にはその海域で得られる水産資源・鉱物資源・また自然エネルギーの探査、開発、保全、管理が明記されている。ここで重要なのは、その水域にある資源はこの段階では誰のものでもないという事。それらの資源を採掘後、船舶、陸上に引き上げた段階でその該当国の主権が生じるというものだ。

さて、その日本の領海や排他的経済水域にはどのような鉱物資源が眠っているのか?

これは金、銀、銅をはじめ石油、メタンハイドレートなど驚くほど多い。特に今話題になっているメタンハイドレートは本州、四国、九州の南側の南海トラフに相当数の埋蔵量がありまた北海道、新潟県の沖合および南西諸島にも埋蔵が確認されている。

問題はその採掘に技術を要する事だ。ただこちらも研究が進んでおりそんなに遠くない未来に日本はエネルギーの輸出国になるかもしれないそうだ。排他的経済水域は日本のような海洋国家には夢のような取決めである事に違いない。

ここに来て中国が海洋進出に乗り出している理由も見えてくる。彼らは排他的経済水域を軍事力で広げようとしている。南沙諸島の人工島もその動きのひとつだ。

日本は尖閣諸島を含めて排他的経済水域を死守していかないといけない。

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